プティセレモの火葬車についてと想い

さて今回は火葬車についてお話ししたいと思います。

人間もペットも死後行う火葬ですが、その火葬を行う「火葬炉

を車両に搭載したものが「火葬車」「移動火葬車」というものになります。

火葬車の制御装置

普通に皆さんがイメージするのは、人里離れた場所にある火葬場でしょうか。

これはペットでも同じで「設置型火葬炉」があります。「固定炉」とも言います。

こちらは車両に搭載する制限がないため大型化が可能です。

ペットを対象とした火葬炉の設置型は人間の物より小型の物となります。

設置型のメリットを生かし、大型犬を40Kg程度とするなら

それ以上の特大犬、その他動物 100Kgまで対応可能な火葬炉も勿論存在します。

参考としてまとめると

移動火葬車の火葬炉はおよそ40Kgまで対応可能

設置型固定炉はおよそ100Kgまで対応可能

そんな火葬炉ですが、プティセレモの火葬車のスペックとしては

ハイエースのワイドハイルーフスーパーロングに搭載される

【40Kgまで対応可能】な火葬炉となります。

火葬炉

これは一般的な訪問型のペット火葬業者が保有する火葬炉サイズの中では

最大の物となります! (ごく一部トラックの車両にもっと大きな火葬炉を積んでいる業者がありますが)

大半の会社さまでは「ハイエース」「キャラバン」の標準ボディまでが多く

それ以下の「タウンエース」「ライトエース」「NV200」

軽自動車の「バンタイプ」「軽トラベース」と続きます。

昨今「キャンプ」や「車中泊」「バンライフ」といった物が流行っているので

分かる方には分かるのですが

ハイエースのワイドハイルーフスーパーロングは

数あるバン、ワゴンの中で

一番デカいですッ!(笑)

諸元で言うなら

長さ 538㎝ 幅188㎝ 高さ228㎝

となります。

これかなりデカいんですよ。

私の職歴に「役員運転手」があるのですが

友人に言われたりします。

「スーパーロングデカくない?」と

私は当然

「うん、デカいよ(笑) レクサスLSとかベンツSクラスくらいだもん」

と例えて言う事があるのですが

今回の投稿で正確な他社の諸元表にてその大きさを比べてみたいと思います。

いきなり最上級をご紹介しますが メルセデスマイバッハSクラス が

長さ 546㎝ 幅191㎝ です。(年式により誤差あり)

長さ8㎝、幅3㎝小さいだけの車両サイズ感を日常的に、当社拠点の狭い都内で

という使用ですから運転にも当然気を使います。

こういった事情もあり他社さまは標準ルーフのサイズまでを保有する事が多いのだと思います。

つまり「安全に扱う運転技術」「駐車場の制限」「導入コスト」

この部分の問題ですね。一つずつご説明しますと

「安全に扱う運転技術」

これはもうイメージがついたかと思います。

デカいので小回りが利きません、ので狭い住宅街や

細い道路などでは対向車両に気を付けないといけなくなります。

ボコボコに傷のある火葬車で来られたらご家族さまも不安になりますよね。

この点から気軽にスタッフに運転させるには難しくなります。

「駐車場の制限」

これは比較的何とか出来る部分かとは思いますが普通の車感覚だと

意外と問題になるんです。

駐車場契約がなかなかできません。

要因は長さで、駐車枠からはみ出るんです。

この事から隣の車両が駐車するための切り返しが難しくなり駐車場の契約をお断りされるケースや

駐車場の場所によっては歩道に頭が出てしまうため、警察での保管場所登録の許可が下りないとかですね。

業務内のデメリットで言ったらご自宅前での駐車がギリギリになってしまう

という事が出てくる事があります。

ただこちらは、当社所在地が都内という事が大きな原因ではありますね。

「導入コスト」

これは標準ボディよりハイルーフの方が高くなるかな?

程度ですが、搭載される火葬炉のサイズが大きくなるため自然と高くなります。

他にもありますが、およそこれらが移動火葬車のサイズは小型が多い理由になります。

搭載される火葬炉は車両によってある程度制限されるので

車両ごとに火葬許容サイズを簡単にご紹介します。

先ずはプティセレモが保有している

約40Kgまで対応

ハイエースハイルーフ」そして「キャラバンハイルーフ」

約30Kgまで対応

「ハイエース標準ルーフ」「キャラバン標準ルーフ」

↓左上と右下です

ハイエースの仕様

約15~20Kgまで対応

「タウンエース」「ライトエース」「NV200バネット」「ボンゴ」

タウンエースバン

約12Kgまで対応

「軽自動車」

スズキキャリー

火葬炉メーカーによる違いはあれ、大抵この対応サイズになります。

対応サイズが変わるという所で搭載される火葬炉が変わるという事ですね。

あまり見ませんが、車両は大きいけど積んでいる火葬炉が小さい

なんて場合もあります。

ハイエースだけど20Kgまでです、なんて場合ですね。

これは予算か、都合により火葬炉を載せ替えたか、単に火葬炉メーカーの仕様でしょう。

この事から分かる様に

車両が大きくなる=火葬炉が大きくなる=導入、維持コストが高くなる(車両、火葬炉含め)

車両が小さくなる=火葬炉が小さくなる=導入、維持コストが低くなる(車両、火葬炉含め)

となります。

上記の事を理解しつつ私はどちらも最大サイズを選びました。

この理由はシンプルで

「大きさを理由にお断りしたくない」からです

大型犬を飼う方にもご自宅でお別れしたい方は必ずいます。

「火葬場まで連れていくのが難しい」

「足腰の弱いご高齢の方がご家族におり、火葬場まで出向いて一緒にお別れするのが難しい」

「しっかりとした施設(火葬場)で華やかにお別れしてあげる事が良い事は分かるが、正直うちはそこまでは考えていないし気持ち的に、一番長く居た自宅でお別れしてあげたい」

こうしたニーズにしっかりと応えたいという想いでしかありませんでした。

勿論ビジネス上の話をすれば30Kgくらいまでであれば大体のご依頼には対応出来ますし

導入コスト面としてもハードルが下がります。

そうしなかったのは少数かもしれませんが

そうした大型犬を飼うご家族さまへの想いでした。

また中型の子でも「余裕を持って」ご火葬出来るというメリットもあります

15~20Kgくらいの子を20Kgまで対応の火葬炉に寝かせると

火葬台いっぱいいっぱいになります。

これは本来の火葬炉の機能に対してもギリギリになってしまいますし

二次燃焼室という、煙や臭いを再燃焼し減少させる機能に対しても余裕が無くなってしまう事を意味します。

またご火葬後、ご家族さまでお骨上げする際は少し狭いスペースになってしまいます。

その点大型の火葬炉だと余裕があるため

15~20Kgの子をご火葬する際、機能的にも安全で余裕があり

お骨上げのスペースも広く取れます。

以上の事がコストが掛かり、取り回しも難しいけれど最大サイズを導入した理由となります。

今回プティセレモが保有する火葬車のご紹介

導入した私の気持ちと考えをお伝えさせていただきました。

このこだわりと気持ちが伝わり

ブログ見てうちの子をお願いしようと思いました!」

なんて言っていただけたら物凄くうれしく思います。

勿論中型の子や、小さい子でもです!

こだわりを持って用意しましたから!(笑)

プティセレモでは華やかなセレモニーを行っておりません。

また、料金の安さを売りにはしておりません。

ですがご依頼スケジュールに余裕を持ち

ゆっくりと静かにお別れの時間が取れるようにしております。

少しでも多くの方に

【動物葬儀を通じ、幸せにする】

を届けたいと心より想っております。

今回は少し長くなりましたがご覧いただきありがとうございました。

ペットのもしも…プティセレモ

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